DIN 規格とは、Deutsche Industrie-Norm の略でドイツ工業規格のことです。日本のJIS 規格(Japanese Industrial Standard)のようなものです。顕微鏡の設計や製造の単純化・合理化のために顕微鏡の規格の標準化が進められてきた結果、世界中の顕微鏡の殆どが DIN 規格を採用しています。
レイマーの顕微鏡もDIN 規格の製品で、欧米諸国で広く使われている顕微鏡と同等です。世界規模での顕微鏡市場では、DIN 規格の製品が圧倒的多数を占めているため、DIN 規格は顕微鏡の国際標準規格のように扱われています。
対して、JIS 規格の製品は主に日本国内に限定して採用されており、世界的な市場では少数です。それ故、顕微鏡の部品やアクセサリーの選択の幅は世界的な視点で見れば DIN 規格製品の方が圧倒的に勝っています。
将来的に部品の交換が必要になったときのことを考えると、世界的な市場で圧倒的に流通している DIN 規格の顕微鏡を購入するのが賢明かもしれません。
とはいえDIN 規格と JIS 規格は似通った部分も多くあります。接眼レンズをはめ込む部分(鏡筒内径)は23.2mm, 対物レンズのねじ込み規格はM20.32 xP0.706 (36TPI)でDIN、JISで共通しています。
他にも機械的鏡筒長は160mmで共通です。カメラアダプター等への機械的な接続条件は同じであるといえます。(但し鏡筒の外径は両規格共に規定がないそうで、製品によって若干の相違があるようです) 現在規格化の流れはISOへと向かっているそうです。






