RM-5400Tはユニークな構造の金属顕微鏡です。
実体顕微鏡のように支柱に対して顕微鏡本体を任意の高さで固定できるので、薄いサンプルから厚みのあるサンプルの観察まで幅広く利用できます。標準仕様では最大115mm厚のサンプルまで観察可能。ロングピラータイプでは約415mm厚のサンプルまで対応できます。また、焦準装置は鏡筒上下型のためステージ上下型に比べ重量のあるサンプルにも対応します。
顕微鏡本体をピラーから取り外し、装置組み込み型の同軸落射顕微鏡ユニットとしても利用可能。フォーカスアームの背面は生産ラインや検査工程の設備などに組み込める構造で設置場所に拡張性があります。クレンメルやメカニカルステージは着脱可能です。支柱を軸に顕微鏡本体の向きを水平方向に360度回転させることもできます。また、無限遠補正光学系の構造のため落射照明ユニットを増設するなどのアレンジも可能です。
標準仕様では総合倍率50倍~500倍まで対応。高倍率での観察が可能です。
高品質プランアクロマート対物レンズ、広視野接眼レンズ、ケーラー照明(6V30Wハロゲンランプ)により視野の隅々までクリアな像が得られます。
三眼鏡筒仕様でJISアダプタ、Cマウントアダプタ(1X)が標準で付属しており、さまざまな顕微鏡用カメラの接続が可能です。また、カメラで撮影しながらも光路を切換えることなく肉眼でも同時に観察できる光学設計です。
カメラ撮影時のフリックや縞模様を軽減する照明システムを搭載。
偏光観察も可能です。標準装備の簡易偏光装置により金属組織や鉱物、液晶パネル、半導体材料など偏光特性をもったサンプルの観察や、製品の表面の構造や形状の確認、キズのチェックなどにもお使いいただけけます。
金属組織学、鉱物学や、鉄道、航空、船舶、自動車、冶金、精密機械工業、電気・電子、化学工業分野などの生産現場や研究・教育の幅広い分野でご使用いただけます。