特徴FEATURES
顕微鏡用カメラWRAYCAM-LEOシリーズは、トリガ信号の送受信機能を搭載しています。カメラと各種外部機器との間で正確な同期・タイミング制御の構築が可能です。
ソニーの高性能CMOS センサー Sony Exmor Pregius (IMX265)を採用。ソニーの高感度画素設計技術により、小さなピクセルサイズにも関わらず非常に高感度です。さらに2 段階のノイズリダクション技術により、非常に低ノイズです。またワイドダイナミックレンジです。
USB3.0インターフェースと内蔵プロセッサにより、高速フレームレートが得られます。ハードウェアROI 機能(関心領域)を利用すると、更に高いフレームレートが得られます。加えてグローバルシャッターなので、動きの速い試料でも歪みのない像が得られ、動きの速い被写体の撮像が求められる産業用アプリケーションにも対応可能なカメラとなっています。
豊富なトリガ送受信機能を搭載しているので、照明機器や電動ステージなどの外部機器との間で正確な同期・タイミング制御の構築ができます。

SONY製グローバルシャッターCMOSセンサー搭載、低ノイズ、高感度、高速フレームレート、ワイドダイナミックレンジ
ソニーの高性能CMOS センサー Sony Exmor Pregius (IMX265)を採用。2段階のノイズリダクション技術により非常に低ノイズです。高感度画素設計技術で非常に高感度。またワイドダイナミックレンジです。

グローバルシャッターは1枚の画像内で上部も下部も同じタイミングで撮影するので、動いている撮影対象物を瞬間的に捉えてもローリングシャッターのように像が歪むことがありません。リアルタイムに合成画像を生成するライブスティッチング機能を使用する場合は、グローバルシャッター搭載のWRAYCAM-LEOシリーズが最適です。歪みのないスティッチング合成画像が得られます。

USB3.0インターフェースと内蔵プロセッサにより、高速フレームレートが得られます。
※ハードウェアROI 機能(関心領域)を利用すると、更に高いフレームレートが得られます(後述)。
フリーランモード(ビデオモード)とトリガモードの2つの画像取得モード
フリーランモード
連続取得モードで、カメラは連続的に画像を取得します。ソフトウェアMicroStudio / Spectmanは、デフォルトではフリーランモードで動作し、ユーザーのオペレーションで静止画や動画の撮影を行います(一般的なUSBカメラと同じ動作であるとお考え下さい)。

トリガモード
イベントが発生したとき(機器からのトリガ信号を受信したとき)に特定のタイミングで画像が取得されます。

ソフトウェアトリガとハードウェアトリガ(外部トリガ)
WRAYCAM-LEOのトリガには、ソフトウェアトリガとハードウェアトリガの2種類があります。
ソフトウェアトリガ
ソフトウェアトリガを使用する場合は、ソフトウェアがUSB3.0を介してコマンドを送信し、カメラを起動させて画像の取得と送信を行います。
ソフトウェアトリガでは、 “Trigger”ボタンをクリックするとカメラは露光を開始し、予め設定した枚数の画像を保存します。
“Loop Trigger”を使用すると、連続して動作します。
あるタイミングでトリガーをPushするコードをプログラムすれば、任意のタイミングで画像取得することもできます。
ハードウェアトリガ
ハードウェアトリガでは、外部トリガ(トリガ入力)とトリガ出力の2つが利用可能です。
外部トリガ
| シングルフレームトリガ | カメラがトリガ信号を受信すると、カメラは露光を開始し、1枚の画像を取得します。 |
|---|---|
| フレームバーストトリガ(マルチフレームトリガ) | 1つのトリガ信号を受信した後の画像の取得数が設定できるモードです。画像の取得数は1~1023まで設定可能です。バーストカウント=1の場合、1枚の画像を取得します。Burst Count を複数枚に設定すると、1つのトリガ信号を受信した後に複数の画像を取得します。 |
| カウンタートリガ | ユーザが設定した量のトリガ信号(カウンタ値)を受信した後に画像取得を開始します。カウンター値が3に設定されている場合、カメラは露光を開始する前に3回のトリガ信号を受信する必要があります。 |
| PWMトリガ | PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)モードでは、トリガ信号によって露出時間を制御することができます。PWMトリガモードと他のトリガモードとの主な違いは露出時間です。このモードでは、トリガのパルス幅によって各フレームの露出時間が決定されます。 |
※ 外部トリガ信号デバウンサも設定可能
トリガ出力
| フレームトリガ待ち(Frame Trigger Wait) | 露出の開始時にLowになり、最後のフレームの画像データを読み出すとHighになります。外部トリガは、Frame Trigger WaitがHighになっている期間に入力します。Frame Trigger Wait信号がLowの時に外部トリガを入力した場合(露出中や画像データ読み出し中など)、入力された外部トリガは無視されます。 |
|---|---|
| 露出アクティブ(Exposure Active) | カメラが露出中は、Exposure Active信号がHighになります。 撮影時にカメラや試料を移動させるための信号やストロボ用のトリガとして使用できます。 |
| ストロボ(Strobe) | ストロボの持続時間、遅延時間、プリディレイ時間の設定ができます。ストロボや外部機器をタイミングよく同期させることを可能にします。 |
| ユーザー出力(User Output) | “User Value”に直接値を入力することで、対応する出力に 0(ローレベル)または 1(ハイレベル)の信号を出力させることができます。 |
デジタル I/O ポート装備(6ピンI/Oポート)
フォトカプラ絶縁入出力と汎用I/O(GPIO、非絶縁入出力) を装備しています(トリガ信号の入出力用)。専用のトリガ用ケーブルが付属しています。
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1 | DIR_GPIO | 汎用I/O (非絶縁、GPIO (General-purpose input/output)、入力or出力をソフトウェアで設定可能)(line2) |
|---|---|---|---|
| 2 | OPTO_GND | フォトカプラ絶縁グランド(GND) | |
| 3 | OPTO_OUT | フォトカプラ絶縁出力 (line1) | |
| 4 | OPTO_IN | フォトカプラ絶縁入力 (line0) | |
| 5 | GND | 汎用I/Oのグランド(GND)およびPin6(5V DC出力)のグランド(GND) | |
| 6 | 5V | 5V DC電源出力。外部装置に電源供給可(最大電流100mA) |
超コンパクトサイズ、様々な環境にカメラを組み込むことができます。
WRAYCAM-LEO310のサイズは非常に小さく、いろんな環境下に組み込むことができます。カメラハウジングの各側面に装備されたM3ネジ穴により、様々な環境にカメラを組み込むことが可能。カメラマウントは一般的なCマウントです。
USB3.0ポートは標準的なMicro-Bで、コネクタ部はネジ固定出来る構造です。標準的なUSB3.0 Micro-Bケーブルが利用可能です。USBケーブルをネジ固定出来るので、振動などによるケーブル抜けを防止できます。
さらにプログラムを実行するだけでファームウェアのアップグレードができます。現場でカメラのファームウェアをアップグレードすることができるので、カメラをシステムから取り外す必要はありません。


関心領域(ROI)
必要とする情報がカメラセンサの一部の領域に限定される場合、その領域のみ出力させることで、画像サイズを小さくすることができ、各画像に必要な帯域幅を小さくすることができます。これにより、より高速なフレームレートが得られます。

フリップ機能
垂直/水平フリップ(Vertical Flip / Horizontal Flip)は、画像を垂直/水平に反転させることができます。

光学フィルターは、近赤外領域でも利用可能なAR フィルターと、一般的なIR カットフィルターの2 種類を用意
また、WRAYCAM-LEOシリーズは 750nm で量子効率約30%以上、800nmで約20%以上と可視光領域のみならず近赤外域での感度も良好です。光学フィルターは、近赤外領域でも利用可能なAR フィルターと、一般的なIR カットフィルターの2 種類を用意しています。用途に応じたフィルターをご注文時にご指定頂けます。

WindowsだけでなくMacでもお使いいただける顕微鏡用USBデジタルカメラです
2つのソフトウェア”MicroStudio”と”Spectman”が標準で付属しています。フォーカススタッキング(EDF)、スティッチング(タイリング)、計測機能、自動カウント、HDR合成、蛍光画像合成等々、便利な機能が満載です。
Windows/Mac対応
カメラ制御ソフトウェア機能紹介
対応OS
Windows 7※ / 8 / 8.1 / 10 / 11(32bit・64bit)
Mac OSX 10.10以降(Yosemite / El Capitan / Sierra / High Sierra / Mojave / Catalina / Big Sur / Monterey)、Apple M1・M2チップ搭載のMacにも対応
※推奨動作環境等、ソフトウェアの詳細は以下リンクよりご確認ください。
SDKは無償提供。TWAIN・DirectShowにも対応。
TSDKを無償で提供しておりますので用途に応じたシステムを独自開発していただくことも可能です(SDK言語:Native
C/C++、.NET/C#/VB.NET、Python、Java、DirectShow、TWAIN、LabView、MatLab)。
TWAIN・DirectShowのプラグイン(Windows用)も標準で付属しております(TWAIN・DirectShowをサポートしていますが、トリガ機能は使えません)。
SDKをご希望のお客様はこちら より弊社までお問い合わせ下さい。
顕微鏡への接続部は最も一般的なCマウント設計。ほぼ全ての顕微鏡に取り付けられます。
Cマウントで顕微鏡に取付可能。互換性が高く、国内で販売・流通している顕微鏡であれば、ほぼ全ての機種に接続できます。
オプションのアダプタを使用すれば内径23.2mm・30mm・30.5mmの鏡筒にも接続可能。カメラ用の撮影鏡筒が無い顕微鏡にもご使用いただけます。


























